遅ればせながら皆さん、あけましておめでとうございます。

約半年ぶりのブログ更新となります。私は元気にしておりましたが、院長室の個人用のノートPCが壊れ、ブログを更新できない状態が続いておりました。

現在、増量期の最後、昨年のフィジーク出場時62㎏だった体重が、74㎏まで増え、実に12㎏も増加しました。しかし、筋肉だけで増えたわけではないので、2月から、減量期に入り、7月のJBBFの大会と、きんさい祭りパレードで私はシーズンを終える予定です。

 

前置きが長くなりました。今日は、当院の職員の一人が辞職いたしました。その職員は私の医療秘書であり、受付事務員、看護助手と、一人3役こなしていた方でした。

彼女はとても気が回り、私の学会関係や専門医資格、市販後調査などすべてをうまく回してくれていました。さらに私の経営理念を体現し、自ら身体を鍛え、大会に参加し、地方大会で優勝し、日本大会に出るほどの方でした。

彼女が辞めてしまうのは、私にとっては、片腕をもがれる様な事態であったので、かなりしぶとく慰留に努めましたが、結局彼女は故郷に帰る、という選択をされ、辞職されました。

慰留の際に様々な彼女の気持ちを聞いたのですが、彼女がこの地を離れる理由と言うものは、もちろん個人的な理由が中心にあるとは思いますが、結局は、この地方都市の将来に若者が明るい未来を期待できる要素があまりなかった、ということに尽きると思います。

過疎高齢化率は全国トップレベル、周辺は限界集落、仕事の求人は介護職ばかり、昔の商店街はシャッター街となり、街中は孤独死によって人の住んでない住居が増える、盆と正月だけ帰ってくる人たちでスーパーが混雑する。こんな町に、ここが生まれ故郷でもない人が、外から来て、居ついてくれることなどなかなか期待できないのかもしれません。

それでも、私はジムの経営と疾病予防のための運動を通じて、若い成人の方も、やりがいを感じて健康に働ける町、パチンコや飲酒以外にも成人が楽しめる活動のある町、健康になりたい人が外から移り住んでくる町になることを目指して、当院を経営しています。

彼女はそのモデルケースでもあり、当院で自己実現できるような、仕事だけでなく、遊び、友人関係、生き甲斐を見つけていってくれている、と感じていました。今でも彼女が楽しそうに、同僚たちと会食していた姿を思い浮かべるたびに、間違いなくこれはうまく行っていた、と確信しています。

彼女は故郷8270914871448 (1)に戻っていきましたが、他にも当院には、地域の医療や、疾病予防活動にやりがいを感じ、イベントに参加し、情報を発信し、地域の人たちと繋がって、地域を盛りあげている職員が何人もいます。そして、辞めていった彼女も、ここでのやりがいを思い出して、いつか戻ってきてくれるような日も来るのかもしれない、また、他にも彼女のようにやりがいを感じて、当院の疾病予防活動をきっかけに、この町が再び盛り上がって行くような、そんな人が増えてくることを願い、この別れを越えていこうと考えています。

少し寂しい年初となりましたが、平成最後の年、今年も無理なく、前を向いて進んでいこうと思います。

今年もどうぞよろしくお願いします。

2019.1.18.加美川クリニック院長