三次は山間部なので朝晩が寒いと感じる季節になりました。

さて昨日9月3日、ベストボディジャパン松江大会がありまして、私はマスターズクラスで参加し、5名中3位という順位でした。

今回は、体脂肪率も8%まで絞り、ポージングも自分の納得行くものに仕上げて参加しました。私のクラスは出場者数が少なく、自分なりに他の出場者の方と比較して上位に行けると思っていたので、納得のいく結果ではありませんでした。

以前のブログでも、ベストボディジャパンは審査基準が不明確、という問題点を指摘してきましたが、今年2回の参加でいよいよその問題点が強く意識され、私が目指したい、健康美、かっこいい身体と言うものは、ベストボディジャパンが目指すものと完全に違うのだということが、得心行きましたので、この松江大会を持って、ベストボディジャパンへの参加を辞めようと決意しました。

今年はこれで私のシーズンは終わりですが、来年からはJBBFの大会に絞って参加していきたい、と考えています。

今年のシーズンの終わり=夏の終わりの寂しさと、食事制限から解き放たれることの喜び、また、緊張が解けたことによる脱力、そんなものを感じている月曜日です。

さて、以前から書いておりますように、私が身体を鍛えることの目的は、自分が健康でカッコいい身体になり、それを自分の周りの方々に見ていただくことで、同じように身体になりたい、と健康な体を目指す人が増えていく、ということにあります。

ですから、自分自身がカッコいいと思う身体、というより、周囲の人が真似したくなるような、目指したくなるような身体、と言う点が重要なわけです。

しかし、自分自身が理想とするカッコいい身体、というものは当然私の中にもあり、現在のところ私が目指すのは、アメリカのフィジーク選手、Jeff Seidさんのような身体なのですが、これが一般的に目指されるべき身体なのかどうか、それは何とも言えません。

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人の営みとして、「自分のやりたいこと」「自分にできること」「世の中に必要とされていること」の3つがあり、これらがすべて一致すれば、その人の営みは、仕事として、充実した素晴らしい営みになると思います。

「自分がやりたい」だけで、「世の中に必要とされていない」ことは、趣味として営むことになり、そのことで世の中からお金はもらえません。むしろ自分が稼いだお金を使っていく営みということになります。

筋トレ、身体づくり、というものは、どちからというと、趣味とされてしまうことが多いと思います。その人に医療費がかからない、介護費用が掛からない、と言う点では、元気であるだけで社会貢献と言えるとは思いますが、一般的には自分の体を鍛え、健康に保つことは、自分のためであり、世の中のニーズに応える行為ではありません。

しかし、世の中にはメタボという介護される将来につながる疾病を患う人が4人に1人という頻度でおり、これを予防、治療していく、というニーズがあるため、これにつなげていくことでなんとか、身体を鍛える行為を、「世の中に必要とされていること」に変えていく、自分のしていることはそういう仕事だと思っています。

だから、JBBFの大会で上位になる、というのは、もちろんそんな身体になれるような才能は欲しいし、そのためのやり方は知りたいとは思いますが、私の最終目標ではない、と思っています。自分と自分の周囲の人間、ひいては自分の住む地域の人々が、ちょっと日本のほかの地域では見られないほど、介護が不要で、健康で、健康美を目指す人が多い、そういう地域になり、そのことがほかの日本の地域にも影響を与えていく、そんなムーブメントを作りたい、というのが私の願いであり、日々身体を鍛えていくことの動機になっています。

自分の身体をカッコよくしたい、という単純な思い、しかし、大会ではあまり評価してもらえない、という悔しい思い、他人に評価されることが全てではない、と言う思い、自分の住む地域の人々にこそ影響を与えたいという思い、いろんな思いがあり、自分でも整理できているわけではありませんが、自分の仕事として健康美、メタボ予防に取り組んでいる以上、上記の考えを基本にして、またこれからオフシーズン、鍛え直して行かねば、と心を新たにした、シーズンの節目でした。

2017.9.4.加美川クリニック院長