[方針]
「お客様は神様です」というキャッチフレーズが言われ出したのはいつ頃のことでしょうか。
お客さん、患者さんが来てくれるからこそ、病院やスポーツジムの経営が成り立つのは確かですよね。
しかし、本来、経済活動は、需要と供給の関係であって、お客さんや患者さんは必要があって、病院やスポーツジムに来ており、必要なものが得られる対価としてお金を支払うわけですよね。そこにはなんの上下関係もないはずです。
そこにサービスの一部として上下関係を持ち込み、お客さんにいい気分になってもらうことで余計なお金を払っていただこうとすることから始まったと思われるこの「お客様は神様です」という考え方、これのせいで、モンスターペイシェント、モンスターカスタマーなど、不要ないざこざが起こり、双方が不快な思いをすることになっている、と考えています。
ですから、「お客様は神様です」、当院ではこれを行いません。もちろんスタッフに礼儀正しい、社会人としての適切な接遇を教育していますが、「お客様、患者様」といった、不必要な上下関係は当院では用いません。それよりも、より良い医療、より良い健康のためのサポートという内容を充実させるほうに力を使います。来てくださる方との関係は、本来のあるべき、需要と供給、お客さんとスタッフ、患者さんと医療者は対等にやり取りを行うという正常な形で運営を行っていきます。
「お客様は神様です」という待遇を受けたい方は、当院では出来かねますので、申し訳ありませんが、他の施設をご利用くださるよう、お願いいたします。
2016.11.2.加美川クリニック院長