2019年の2月も終わり、3月になろうとしています。
今月の初めには、例年通り、庄原高野町の雪合戦に参加してきました。今年は雪が少なく、また天候が雨という最悪のコンディションでした。その中でも当施設のチームは健闘し、決勝トーナメント進出を決めましたが、雨の寒さが厳しかったため、体調管理を優先して、棄権しました。
今年も、地域医療への貢献と、ボディメイキングを通じて、運動とそれによる健康美の価値を世の中にアピールしていくつもりです。
しかし、冒頭の雪合戦についても棄権、という判断をしたように、今年の過ごし方としては「無理をしない」ということを優先してやるつもりです。
今年は私個人としては、7月13日、三重県で行われる、JBBFのメンズフィジーク三重県オープンと、7月末のきんさい祭りに照準を合わせてボディメイキングをしていきますが、今年は糖質ゼロにはせず、総カロリー制限で身体を絞っていくつもりです。
例年8月に広島で開催される、中四国メンズフィジークに参加してきましたが、自分のレベルではなかなか決勝に残ることも難しく、これ以上の成果を望むなら、仕事や経営からも手を引いて、競技に集中しなければ難しいのではないか、と考えました。そして、あくまで、経営が成り立ってこその地域への貢献、自分の生活があることを考えると、そこは手を引けるところではありません。
また、例年8月に大会があるために、食事制限が8月まで続き、好物の桃を、シーズンに食べることができない年が続いてきました。愕然としたことには、私の家族までその影響で、ここ数年収穫されたばかりの桃を食べていない、ということでした。これは、非常に不自由な事態です。競技のためにある程度我慢しなければならないことがあるのはもちろん了解していましたが、桃を食べられない、というのは私の人生にとって大きな損失なので、今年は7月前半でシーズンを終えようと決心しました。
競技である以上、フィジークで勝ちたい、という思いは私にも当然あります。そして、アスリートとして競技に勝つには、健康を度外視して追求しなければ、勝利にはたどり着けない、ということも理解しました。
しかし、当院はあくまで健康を目指すのが最終目標であり、インパクトのある身体作りも目指してはいますが、健康を害してまでそれを追求するというのは、うちの理念とは合致しません。
だから、あくまで無理をせず、常識の範囲内で可能なボディメイキングをして行こう、と思いました。
勝負から逃げるような言い方かもしれませんが、私が目指すべきはフィジークで日本一になることではなく、あくまでこの地域に住む人たちがメタボから遠ざかり、引いては介護される人生から遠ざかっていただくことなので、より直接的にその方向を目指していく、ということになります。
ボディビルという世界には、健康のために役に立つ、筋肥大、減脂肪のための技術、知識が多く蓄積されてあります。しかし、ボディビルと言う競技で勝とうと思えば、健康を度外視して取り組むような姿勢も求められます。あくまで、健康のために、ボディビルのやり方を取り入れ、それを一般のメタボ予防に役立てていく、当院でやるべきことはそこにある、と考えています。
地域の人々にインパクトを感じていただくためには、JBBFのような公式な世界で名前を挙げるのではなく、地域で、自分たちが主催して、ボディメイキングの大会を開いて行くようなことができないかなあ、と現在検討しています。
本当にボディメイキングの世界にハマった人たちが納得する、公式の審査員による審査ではなく、一般のお祭りに参加した観客全員が審査員として身体を評価し、健康でみんなが目指したいと思うような身体を、一般の人が評価する。そういう大会を開いてみたい、と考えています。
当初はベストボディジャパンが、そのような位置づけかと思っていましたが、どうもベストボディジャパンはそういう方向からは逸れてしまったように思います。
なるべく、多くの人が気軽に、高い入場料とか取られることなく評価に参加できて、かつ、ボディメイクをした選手も納得が行くような、投票と評価のシステムが必要で、そのためにはLineの投票箱システムを使うなど、やり方についてこれから検討していきたい、と考えています。
2019.2.27.加美川クリニック院長