今年の一月は2回雪が降りました。
この広島県北部は、あまり知られていませんが結構な積雪量があります。特に庄原北部の高野町では年によっては1mを超すような積雪量があり、ウィンタースポーツが盛んです。
ここ高野町で、毎年2月の第一土曜日曜で、雪合戦の大会が開かれます。
雪合戦とは、公式にルールの定められた競技で、7人対7人のチーム戦を行います。雪玉に当たればアウトで、コート外に退去させられ、生き残っている人数が多いチームが勝利、というのが基本的なルールですが、コートはドッジボールのように真ん中で二つの陣営に分かれており、お互いの陣の後方に、自チームの旗が立ててあり、これを取られると、人数で勝っていても負けになる、というルールもあります。試合は1セット3分で複数セット行い、2セット先取したチームの勝ちとなります。
この雪合戦に、当院加美川クリニック職員+ウェル職員+ウェル利用者の混成チームで4年前から参戦しており、今年も、来週2月5日参加する予定です。
私は、過疎高齢化が進んでいくこの地域で、何とか楽しく、住んでいる人が誇れるような活動が盛り上がり、ここに移住してくるような人が増えるようなことがしたい、と常々考えていますが、その地の風土、気候、特色を生かした遊び、というものにはその可能性が大いにある、と考えています。
積雪のある地域では基本的には雪は邪魔な存在です。交通の妨げになり、雪かきという重労働が必要となり、なにより寒いことが嫌われます。
しかし、その雪を使って遊ぼう、というのは逆転の発想であり、実際、防寒対策をきちんとすれば、雪で遊ぶのはとても楽しいことなのです。
雪合戦では、相手に球を当てるわけですから、当然ボールコントロールが重要になります。なさけないことに、私は卓球以外の球技は苦手で、投球のコントロールには自信がありません。ですから、タイムキーパーであり戦況報告者であるところの監督、という役割でチームに参加します。
私が雪合戦を面白いと思うのは、単に運動能力だけではなく、作戦が重要になる点です。自分たちのチームにしか意味が分からない合図を作ったり、奇襲をかけたり、相手の裏をかいたり、様々な作戦を立て、それが功を奏すと最高に楽しいです。
さらに、身内ながら、当院やウェルのスタッフが、どうしようもない劣勢の中、最後の逆転を賭け、相手のチームフラッグに特攻する様も、また感動的です。
この、せっかくこの地方だからこそ楽しめる競技をもっと広め、皆で楽しんでいくために、これからも当院は雪合戦に参加し続けたい、と考えています。
ただ、正直なところ、高野町の地元の方々のチームの戦力は、我々のような冬だけ雪合戦を楽しむチームとはレベルがかけ離れており、なかなか勝つのは難しい、とも感じています。
しかし、やるからには勝利をめざし、全力を尽くして、楽しみたいと思っています。結果についてはまたウェルのスタッフがフェイスブック等にアップしてくれるでしょうから、お楽しみに。
2017.1.27.加美川クリニック院長