今年、私が参加する予定の大会は4つあります。
7月17日のBBJ広島大会、8月20日のJBBF広島大会、9月3日のBBJ松江大会、9月18日のBBJ岡山大会。
最初の大会は7月の半ばにあるわけですが、これに向けて、ダイエット生活を始めました。
現在14%ある体脂肪を、少なくとも7%、できれば5%近くまで落としたいと思っています。
そこで4月3日から始めたのが糖質制限です。もちろん総摂取カロリーが多ければ結局中性脂肪として体脂肪になってしまうわけですが、体の中に糖が少なければ、次に利用されるのが脂肪酸です。脂肪酸がエネルギー源として使われる状態をキープすれば、体脂肪は減っていきます。
人間の体は細胞からできていますが、この細胞の中にミトコンドリアという生き物がいます。ミトコンドリアは、大昔は別の生物だったものが、共生を始める形で生物の細胞内に加わった、という考え方もされていますが、このミトコンドリアで、人間は糖をエネルギー源として使用します。
クエン酸回路、クレブス回路、TCAサイクル、など呼び方がいくつかありますが、この複雑な化学反応を通じて、人間はブドウ糖からエネルギー(40個のATP)を産生することができます。これが最も効率の良いエネルギーの取り出し方なので、通常はこの糖を使ったエネルギー産生が主体となっています。
しかし、使わなかった糖類は、飢餓状態に備えて、中性脂肪に変換されて、脂肪細胞に蓄積されます。この脂肪が、内臓の周辺で増えれば内臓脂肪ですし、皮下に増えると皮下脂肪です。これら脂肪は、飢餓に備えるという点では必要なものですが、この現代で飢餓という状況はなかなか考えられません。
脂肪は、特に内臓脂肪で有名ですが、インスリン抵抗性といって、糖尿病に繋がるような体の体質を惹起し、高血圧、高尿酸血症、高脂血症といったあらゆるメタボの病態に悪影響を与えていきます。
ですから、メタボの予防と治療は脂肪を減らすこと、と考えても良いくらいだと思います。
話がそれましたが、本来のエネルギー源である糖が、血液中に枯渇した状態となると、身体は、別のエネルギー源を利用し始めます。そこで中性脂肪が分解され、脂肪酸が取り出され、脂肪酸がエネルギー源として利用されるようになります。この状態が続けば、体の脂肪は減っていくことになります。
通常でも糖と並行して脂肪酸も代謝されているのですが、糖が減少すると、より多くの脂肪酸が消費されることになります。
これを狙って体脂肪を落としていく作戦が、糖質制限、なのです。
人間が食物から取る栄養素は、たんぱく質、脂質、炭水化物の3つで三大栄養素と呼ばれます。
糖質、というのは炭水化物から食物繊維を除いた部分を指す言葉で、具体的には米、小麦(パン、麺類)、芋類、砂糖など糖類から主に摂取される栄養素、ということになります。つまり、糖質制限とは、砂糖、米、パン、麺類、イモ類を自分の食事から減らして、あまり食べないようにすることなのです。
糖質制限は、ダイエットの方法として非常に流行しており、ライ○ップなどでも利用されています。さらに、極端な糖質制限は危険、ということも言われており、一般の方にとっては本当のところはどうなのか、気になるところかと思います。
私の考えでは、糖質は体に必要な栄養素で、まったく摂らない、というのは確かに不自然なこと、と思います。
ですから糖尿病学会などは、極端な糖質制限に警鐘を鳴らしております。
しかし、日本人の食事には糖質が非常に多く、普通の食事をしていると、食事における糖質の割合が70%を越えたりします。これを40%に減らすだけで、かなりのメタボは改善する、と言われています。そして、糖質を40%に減らすのはかなり大変です。
具体的には、食事から、主食を抜く、ごはん、パン、麺類を避ける、ということをやります。私は現在、朝食と昼食に100g(炊飯後)前後の米を食べております。増量期には200g食べていたので、約半分に減らしています。そして、夕食からは完全に主食を抜いています。夕食のときにおかずとともに食べるのは、豆腐であったり、おからであったり、ブロッコリーであったりします。
食品中の糖質がどれくらいあるのか、教えてくれる教材として、このようなものがあります。
そして、肉や魚、大豆といったたんぱく質を積極的に摂るように心がけています。当院の給食でも私のおかずは2倍量にしてもらっています。
朝食:鳥胸肉200g、ブロッコリー、玄米100g(炊飯後)
昼食:病院給食、白米100g(炊飯後)、おかずを2倍量
夕食:魚、肉などタンパク源となるおかず200~300g、豆腐
さらに食間に一日3回プロテインでたんぱく質を20~30g摂取しています。
6月後半からの1か月は昼食の糖質も抜くつもりでいます。
こうした食事制限でどこまで体脂肪が落ちるでしょうか。自分の体で検証してみます。
2017.4.7.加美川クリニック院長