平成29年9月26日火曜日の夜、地域の総合病院で、睡眠時無呼吸の診療について研修を受けてきました。
講師は呼吸器内科の徳永豊先生でした。
睡眠時無呼吸症候群とは、寝ているとき、いびきのひどい人で、呼吸が何回も止まってしまい、
それが普段の高血圧や、心臓への負担に繋がり、突然死のリスクも上がる、という病気なのですが、
睡眠時無呼吸とまで行かなくても、睡眠時に口呼吸となってしまい、舌根沈下が起こっている方が結構な確率で(有病率についてはお話はありませんでした)いる、これを本来の鼻呼吸に戻すだけで、かなりの体調改善が見込める(風邪を引かない、昼間の眠気がなくなる、パフォーマンスが上がる)、という話でした。
残念ながら、私の呼吸器内科における基礎知識があまりに不足しており、講義内容でついていけない部分が多々あったのですが、私自身もいびきをかく、という自覚があり、早速実行してみたいと思ったことがあったのでこれを記載しておきます。
睡眠時無呼吸の治療はCPAPというものが主体になります。寝るときに、マスクをかぶり、機械でマスクに空気を送り込み、呼吸が止まってしまわないように、陽圧をかけ続ける、という仕組みになっています。ただ、息を吐くときにも空気を送られてしまうと呼吸しづらく、つけて寝るのが嫌だ、ということに繋がります。しかし、最新の機械はここのところがすごく進歩して、機械が圧をすごくうまく調節してくれるようです。TEIJIN社のRealMedなどISO基準を満たす機械が推奨されるとのことでした。
・いびきを自覚し、重症度を把握するために、スマホの「いびきアプリ」というものがある。これによる簡便に自分のいびきの状態を把握できる。
・いびきを改善するための初歩段階として、マウスピース作成、横向き枕(Sleep Vantage)の使用など段階がある。
・パフォーマンス向上のためには、1日7時間以上の、質の良い睡眠が必要となる。
・CPAPは鼻マスクから導入する。加湿加温機(AIRVO2)の導入から始めても良い。
私も昼間どうしても眠くなる時間帯があり、パフォーマンス向上のために質の良い睡眠が大事だと考えています。
実際スマホにいびきアプリ(いびきラボ)というものを入れて計測してみましたが実際自分で聞いてみるとびっくりするようないびきをかいています。幸い、無呼吸は起こっていないようでしたが、これでは睡眠の質が悪く、筋トレのパフォーマンスも悪く、寝ている間のGH(成長ホルモン)の分泌も悪いかと思うとがっかりです。
なんとか、睡眠の質を改善するべく、まずは横向き枕の導入から始めてみようと考えています。
2017.10.7.加美川クリニック院長